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知ること、感じること:食べる編02

by きさらちさと

鶏を絞める

食べる編01のつづきです。

早速、鶏や鹿・猪などの解体ワークショップは無いかなと探してみましたが都内近郊で解体を体験できるところなどなかなか無く。


どうしようかな〜と思っていたところに本屋さんで出会ったのが畠山千春さんの本、  「わたし、解体はじめました:狩猟女子の暮らしづくり」

早速購入して読んでみるとちはるさん自身の経験は勿論なのですが、解体の方法がイラストで掲載されていたり、見学できる屠殺場のリスト、解体ワークショップをやっている団体の紹介など、具体的ですごくわかりやすい。ただ、都内近郊でのワークショップはなかなか探せずにいました。


ちはるさんの本に出会ってから約1年、タイミングというのは突然くるもので、都内で鶏の解体ワークショップをやるという告知をFacebookで拝見し、すぐさま応募!に至ったわけです。

しかも場所がリトルトーキョーという、ご縁のあるところだったので驚きました。


参加の一番の理由は、好奇心 だと思います。それは解体することに対しての好奇心ではなく、自分が何を感じて、何を思うのかという好奇心です。

2017年9月10日(日)快晴

当日のワークショップ参加人数は全15人ほど。男性女性、みなさん色々なきっかけで来られています。中には、狩猟免許を取ろうとしている方も。


まずは、ちはるさんから平飼いとケージ飼い、地鶏とブロイラー、屠殺場についてなどを学びます。そして解体の方法を学び、いざ実践。の前に、今回絞めるいすみ市の農家さんからお譲りいただいた岡崎おうはんの3羽(メス)と触れ合います。

鶏は怖くて触れないかと思いきや、大人しかったからか、ガシガシ触れました笑 そんな自分にまずびっくりです。
小学生の時飼育係だったので、にわとり小屋の匂いがして懐かしい。

これから食べるということを意識しているためか、足の大きさや羽毛のあたたかさ、トサカの柔らかさや匂いなど実際に手で触って抱っこして積極的に触れ合いました。

いよいよ解体の時間。

現場にいて本物を見ているより、写真で見る方が何倍も恐ろしく見えてしまうことに気がつきました。前後の過程を知らないで、実感することもないままに解体の写真を見ると、やはり衝撃を受けます。
体験したにもかかわらず、あとから自分が撮影した写真を見るとギョッとするものも沢山。写真の力は良い意味でも悪い意味でもすごいと思いました。

いろんな方がいると思うので解体の時の写真を載せるのはやめておきます。もし興味があるのならやはり実際に、触って感じてほしいです。

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わたしは鶏の体を抑える役割をしました。
首をひねって気絶してるにもかかわらず、まだ鶏は生きようとしていて体はバタバタと動きます。
その時の筋肉の動きが、こちらも必死で抑えないと逃げ出してしまいそうなくらいの力です。そしてそれは首を切り落とした後もしばらく続きます。

生命力の強さに圧倒されました。


あれよあれよというまに、鶏という動物からお肉に変化して行く。ただ、内臓を開けた時にやっぱり獣の匂いがして、少し胃もたれがするような、おもーい匂いがしました。

ちはるさんのワークショップのとても良いところは、解体をピークにもってくるのではなく、その後のディスカッションを大切にしていること。どう感じたか、率直に言い合うことで整理されて行く、その時間がとても充実したものでした。


美味しいご飯の時間

写真が汚くてすみません

3羽の鶏から、やきとり、スープ(写真にない…)サラダ、丸焼きになりました。千春さんの旦那さんである浩一さんお手製。
スパイスが効いててめちゃめちゃおいしかった!!

鶏肉はというと、どれもすごい歯ごたえ。引き締まった筋肉!!という感じです。いつも食べてる鶏肉が、どれだけ食べやすくてお肉の量が多く品種改良されているかがよくわかります。

カワはお肉を食べているような感じで、カワとは思えないほど。
特においしかったのが砂肝とハツ!砂肝の中には本当に砂(ここの農家さんの鶏は立派すぎて砂というより石)がゴロゴロ入っていた!
※歯がないのでここで食べたものをすりつぶします。


ハツは貴重なものを頂いちゃいました。当たり前ですが3羽分しかないですからね。体の中の1番重要な筋肉という感じがしました。歯ごたえがすごい。

にわとりのとさか(冠)も食べてみました。鶏の頭を持ちながら食べるというかなり野生的な画。笑 
コラーゲンが豊富なので豚肉のような感じです。
もし解体をしなかったら食べることなんてなかったかも。

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ごはんを食べることは充実したことだなぁと改めて思いました。断食の時にも感じた、集中して食べるということ。

今回はみんなでやったのもあって、流石に黙って食べるなんてことにはならなかったですが、食べている時に話しているのは、目の前にある料理のこと、そして数時間前まで食材ではなく鶏だった生き物のこと、それぞれちはるさんに質問したり話し合ったりしながら、おいしく食べている時間がとても印象に残っています。 そして、翌日顎が痛くなったことも思い出です。笑 

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私たちは命をいただいているんだ、生き物に感謝をしなければならない!なんて、毎回大きなことを思いながら食事するのは難しいし、少し息苦しい感じがします。

いつもより少し心を込めたいただきます を言ったり、楽しく健康に食べる、これが少しずつできることなのかなと思っています。




きさらちさと
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